ダサいと言われた新一万円札のデザインの裏に隠された意図に驚く
世間から大きな関心を集めたオリンピック・パラリンピックが閉幕し、静寂が戻りつつある日本。 しかしその裏でひっそりと、話題を呼んでいた出来事がありました。それは…
じゃーん!新一万円券https://t.co/a7emAPkOOt pic.twitter.com/9ZangzrnZB
— 日本銀行 (@Bank_of_Japan_j) September 1, 2021
そう、 新しいデザインの一万円札の発表です!
今回お札にフィーチャーされているのは、大河ドラマでも大きな話題を呼んでいる、日本資本主義の父こと 渋沢栄一。
新1万円札の実物を初披露、流通は24年度上期めどhttps://t.co/0oYRJfMwAq2024年度上期をめどに市中に出回る予定の新紙幣。国立印刷局東京工場で印刷が始まり、新1万円札の実物が初めてお披露目されました。紙幣のデザインが変わるのは04年以来です。 pic.twitter.com/ORIJw9DueQ
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) September 1, 2021
紙幣のデザインが変わるのは2004年以来のこと。
それだけに、多くの人が期待してこのデザインの発表を待っていたのではないでしょうか。
しかし…発表された際の人々の反応は、決して芳しいものではありませんでした。
・新1万円なんかダサいね
・新しい1万円札ダサいって評判悪いから3000円くらいの価値しかなさそう
・新1万円札なんかダサいな…数字のフォントだけでもどうにかならんかったんか
「オモチャっぽい」「ダサい」…
多くの人が、新一万円札がなんとなくデザイン的に洗練されていないような印象を受けたようです。
「日本のデザインの力が落ちたのか…」中にはそんな風に、日本の国力の衰退を嘆くような声も見受けられました。しかし少し待ってください。本当にそうなのでしょうか?
しかし、あるツイートをきっかけに、少しずつその流れは変わっていきます。
実際にそのツイートをご覧ください。
新しい一万円札のデザインの発表をNHKで見た時、赤緑色弱・緑内障・白内障・加齢(80が近づいてきた)で既に本や新聞等が一切読めなくなっていた実家の父が「あぁ、この見た目なら区別しやすいなぁ。」と言っていたので、誰が考えてるのか知らないがよく考えてあるんだなぁと思いました。
— DJ TECHNORCH ( BEMANI / MxCx / Cock Rock Disco ) (@technorch) September 2, 2021
そう、この一万円札は、視覚的にハンディのある方や、視力が非常に悪い人でも文字が読みやすいと評判なのです。
・これね、凄いダサい…けど悔しい事に滅茶苦茶見やすいんですわ…デザインは今の方が好きだけどわかりやすさは圧倒的に新しい方なんだよね、視覚処理よわよわなのではっきりわかるのは嬉しい!けど納得できないこの気持ちは…
・「10000」の字体がダサいことで評判の新紙幣ですが、シンプルなゴシック体の数字を大書きすることになったのは、外国人、弱視者、こども、ディスレクシアなどできる限り多くの人が「読みやすい」ことを目指した結果です。 直感的にダサいとは思いますが、この時代らしいとも言えます。
実はこの紙幣、大学発のベンチャー企業がデザインに関わっており、どんな方であっても文字が読みやすいように、隅々まで工夫されているのです。
また、アメリカのドル紙幣などのデザインも参考にし、あえて10000と、1000の「1」の形状を変えることで、見分けがつきやすいように工夫していることなども見て取れます。
この視点を理解し、インターネット上の人々も、デザインに納得がいったご様子。
・なるほどなあ 見やすさ、判別のしやすさってのは俺視点だと気付けない点だ
パッと見はオシャレなデザインと、実際に使いやすいデザインは別ってのは肝に命じておかないと
・デザインがどうのって、健常者側の発言でしかなかったんだよね。
今回のデザインが、”優しい”て最初に思った自分、どこかに何等かの障害があるのかもしれん。
・凄いけどダサい、このフレーズ好きだわぁ
いかがでしたか?
デザインが好きかどうかは個人の感性の問題で、嫌いであれば嫌いと言っても良いものです。
しかし、深く考えずに批判をしてしまう前に、一歩立ち止まって、どんな意図があったのだろうかと考えてみると、そこに全く違う視点があることに気づけるかもしれません。
引用元:https://www.chietoku.jp/shin-ichimanen/,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]